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FTM向けパッカー完全ガイド!パッカーとは?種類・使い方・選び方を徹底解説

近年、トランスジェンダーやノンバイナリーの方々の間で注目されている「パッカー」。聞き慣れない言葉かもしれませんが、日常生活や性体験をより快適にするための重要なアイテムです。
今回は、パッカーの基本情報から種類、用途、装着方法、選び方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

パッカーとは?

パッカー(Packer)とは、FTM(女性から男性へのトランスジェンダー)の方が下着に入れることで、男性器の膨らみを作る補正具です。簡単に言えば「ズボンの中に男性のシルエットを作る道具」です。
シリコンなど安全な素材を使い、リアルな見た目や柔らかな触感を再現したものが多く、日常的に着用しやすいようにデザインされています。トランス男性やノンバイナリーの方はもちろん、コスプレや演出目的で使う人もいます。

パッカーを使う理由

ボトムディスフォリアの軽減

ボトムディスフォリアとは、性自認と身体の性別が一致しないことで、特に下半身や生殖器に強い違和感や不快感を感じる状態です。パッカーはズボンの中で男性的な膨らみを作ることで、この違和感を和らげ、身体と性別アイデンティティの一致感を高めます。

自信の向上

FTM(女性から男性へのトランスジェンダー)の方はパッカーを使用することで、外見が自分の性別認識と一致し、社会的・職業的・親しい場面での自信が高まります。パンツの中に「しっかり持っている感覚」があることで、安心感が増し、自信を持って行動する助けになります。

着用時の心地よさと体との一体感

パッカーは見た目の整合感だけでなく、体のカーブにフィットする特別なデザインにより、パンツの中での快適さもサポートします。男性の解剖学を模したデザインにより、トランス男性はより「完全さ」を感じられ、精神的・身体的な心地よさが高まります。

性的体験の向上

勃起式パッカーを使うと、装着したままセックスが可能です。リアルな挿入体験により、着用者とパートナーの双方が満足しやすくなります。また、性的な面でも「男性としての完全さ」を実感できるため、精神的な安心感や充足感を得やすくなります。

パッカーの種類

パッカーには用途に応じていくつかのタイプがあります。

非勃起式の日常用モデル

男性器の膨らみを作る「パッキング」目的で使用されます。日常生活での自然なシルエット作りに最適です。

STPパッカー(Stand to Pee)

立ったまま排尿できるように中空構造で作られたパッカー。非勃起式と勃起式があり、勃起式タイプならセックスにも対応可能です。

パックアンドプレイ(勃起式モデル)

勃起状態を模したタイプで、主にセックスやプレイ用に使われます。中空ではないため、立位排尿はできません。

パッカーの主な使用目的

1.日常の下着補正具として

自然な膨らみを作り、男性らしいシルエットを演出。外見と性自認の整合性を感じられることで安心感や自信が向上します。

2. 立ったまま排尿を可能にするために

STPパッカーは立った状態で排尿可能。FTMはもちろん、公衆トイレで便座に座りたくない方に便利です。

3. 性的体験をサポートするために

勃起式の「パックアンドプレイ」は、パッキングだけでなく性行為にも対応しています。実際に挿入が可能で、リアルな形状や質感によりパートナーとのセックスをより自然に楽しめるのが特徴です。

4. コスプレや演出用として

トランス男性やFTMの方だけでなく、女性が男性キャラクターのコスプレをする際にパッカーを使うこともあります。露出度の高い衣装や撮影シーンでは、リアルな男性のシルエットを作ることでクオリティが一段と上がります。

Nothosaurが取り扱っているパッカー

Nothosaurでは、従来の人間のペニスを模したパッカーとは異なり、人狼やドラゴンなどの伝説・架空生物をモチーフにした「人外パッカー」を制作しています。素材にはプラチナシリコンを使用しており、ディルドと同等の柔らかさと耐久性を備え、臭いも少なく肌触りが良いため、安心して長時間の装着が可能です。現在取り扱っているモデルは非勃起式の日常用タイプで、主に男性器の膨らみを作る「パッキング」用途に適しており、立位排尿(STP)や性行為には対応していません。

詳しくは「パッカーページ」でご確認ください

パッカーの装着方法と注意点

装着方法は以下となります。

  1. 鏡の前で試着し、位置やフィット感を確認
  2. 自然な見た目になるよう下着の中に装着
  3. ずれる場合は専用下着やハーネスで固定
  4. 必要に応じて専用接着剤を使用

注意点

1. 体型や好みに合ったサイズを選ぶ
パッカーには小さめから大きめまでさまざまなサイズがあります。自分の体型に合わない大きさを選ぶと、ズボンの中で不自然に見えたり、動きづらさや違和感の原因になります。初心者の方は小〜中サイズから試してみると自然に馴染みやすいです。

2. 動きによるズレ防止のため下着やハーネスを工夫
ただ下着に入れるだけでは、歩いたり座ったりするとズレてしまうことがあります。パッカー専用のハーネスや下着を使うと、しっかり固定できて安心です。スポーツや長時間の外出時には特におすすめです。

3. STPパッカーは尿道の出口を正確に配置
STP(立位排尿)パッカーを使う場合は、尿道の出口とパッカーの穴が正しく合うように位置を調整しましょう。少しずれているだけで漏れやすくなり、服を汚してしまうこともあります。慣れるまでは自宅で練習するのが安心です。

4. 接着剤を使用する場合の注意
接着剤を使用すると、直接肌に固定できるため自然に見えますが、使用には注意が必要です。

  • 装着部分は脱毛やシェービングをして、乾燥させてから貼る
  • 成分を確認して、アレルギー反応が出ないかチェック
  • 長時間貼りっぱなしにしない
  • 肌への負担が大きいため、特に敏感肌の方は短時間の使用から始めると安心です。

5. 長時間の使用は避ける
長時間の装着は蒸れや皮膚トラブルの原因になります。1回の使用は8〜12時間以内を目安にしましょう。

パッカーの選び方

パッカーは「どれでも同じ」ではなく、使用目的やライフスタイルによって大きく選び方が変わります。選び方を間違えると違和感が強くなったり、結局使わなくなったりしてしまうので、自分に合ったポイントを意識して選びましょう。

使用目的を明確にする

  • 日常生活で自然なシルエット → 非勃起式
  • 立位排尿 → STPタイプ
  • 性行為にも使用 → パックアンドプレイ

この「軸」が定まると、迷いにくくなります。

装着方法の違いを理解する

直接下着に入れるのは手軽ですがズレやすいです。外出やスポーツにはハーネスや接着剤の使用も検討してください。

サイズとリアルさのバランス

控えめなサイズから試すのがおすすめ。リアルな造形は満足感を高めます。

まとめ

パッカーは「必ず使わなければならないもの」ではありません。
けれども、自分の性自認に合った外見や感覚をサポートしてくれる、大切な選択肢のひとつです。
自分にとって必要だと感じたときに、自分に合うスタイルのパッカーを取り入れてみてください。

関連ページ:

▶パッカーページ
▶他の使用ガイド

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